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2011.10.28

映画|もしもぼくらが木を失ったら

Tiff2011 環境テロ組織と呼ばれるELF(Earth Liberation Front、地球解放戦線)のメンバーとして数カ所の放火事件などに関与し、逮捕後は実刑判決を受けて現在服役中のダニエル・マクガワン。彼はなぜ環境テロリストとなったのかを、本人や周辺の取材によって説き明かして行くドキュメンタリー映画。合法的・平和的・被暴力的な手段で地球環境保護を訴える運動が権力によって次々に弾圧されて運動が行き詰まりを迎える中で、非合法な活動でそこに風穴を開けたのがELFだった。環境保護活動をそこに追いやったのは権力組織だが、暴力的な活動は一般社会の支持も支援も受けることなく「テロリスト」扱いされることになる。かつて学生運動が過激化して非合法活動に流れ、一般の指示を失ったのと同じ歴史を、環境保護運動もたどっていることがわかる。日本の反原発デモも逮捕者を出すなどいろいろなことが起きているようだが、権力側の狙いはこうした激しい取り締まりによって運動側の大多数が萎縮すると同時に、一部が非合法活動に向かうことを期待しているのかもしれない。それにして、アメリカの警察はやることがえげつない。催涙ガスを至近距離から体中に噴霧したり、捕らえた活動家たちの目に直接薬物を塗り込んだり。まあ日本も似たようなことはしているのだろうけれど。

(原題:If a Tree Falls: A Story of the Earth Liberation Front)

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03:35 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|大草原の独身男

Tiff2011 このタイトルにはちょっと問題がある。主人公の「独身男」が住んでいるのは、大草原ではなく山の上だからだ。セルビアの山の中で祖先から守った農業の仕事を続ける三兄弟が、何とかして嫁さんをもらおうとする話。農家の嫁不足はセルビアも同じで、農家の跡取り息子たちは結婚に苦労している。日頃の仕事の忙しさにかまけて「いつかそのうち」と思っているうちに、年齢は30を過ぎて頭も禿げ上がってくる。近隣の若い女たちは都会に行ったまま帰ってこない。かくなる上は、外国から花嫁をもらおう……となる。日本だと昔は韓国や中国、最近だとフィリピンとかタイから女性が嫁いでくるわけだが、セルビアの男たちは隣国アルバニアで嫁取りをするのである。ところがこれがまた一苦労。お見合いパーティで不首尾に終わった主人公が友人宅で仲介業者の不誠実さをぼやきつつ、それでも家に帰ると弟たちに精一杯見栄を張って見せるラストシーンは、笑いながらも身につまされるものがある。彼は結局、結婚できたんだろうか?

(英題:Village without Women)

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01:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|香港四重奏+香港四重奏II

Tiff2011 プレスパスをもらっているのに、なかなか足を運べない東京国際映画祭。プレス向けのID上映がある最終日にすべり込みで観た3本の映画は、見事に全部コンペ作品以外だった。ま、コンペだけが映画祭ではない。これはこれで、映画祭の楽しみではある。というわけで1本目は本作『香港四重奏』と『香港四重奏II』の2部作だが、これは1エピソード15分ほどの短編映画を4本ずつ、合計8本まとめたもの。オムニバス映画なので作品ごとに内容のバラツキはあるのだが、『香港四重奏』が手堅くまとめた感じなのに対し、『香港四重奏II』は実験映画風の作品がまとまっている。個人的にはハーマン・ヤオの「もち米炒飯」に胃袋を刺激され、フルーツ・チャンの「黄色いサンダル」からにじみ出る映画愛に感動させられた。どちらも『香港四重奏』の作品。これに比べると『香港四重奏II』はどれも今ひとつかなぁ……。

(原題:香港四重奏 Quattro Hong Kong/香港四重奏II Quattro Hong Kong 2)

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10:50 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック