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2011.11.10

映画|歴史は女で作られる

Lola_montes 実在の高級娼婦ローラ・モンテスの生涯を、マックス・オフュルス監督が映画化した1955年製作のフランス・西ドイツ・ルクセンブルクの合作映画。公開当時はあまりヒットせず、監督に無断でプロデューサーたちが再編集してしまったという曰く付きの映画だ。その後監督は亡くなってしまい、1960年代に原型に近い形に一度復元。その後デジタル技術も利用して原型に復元されたのは2008年だという。今回は年末年始に3週間限定上映。たぶん劇場にかかるのはそれきりオシマイで、すぐDVDなりBlu-rayなりが発売されるのだろう。映画は全盛期を過ぎたローラがアメリカのサーカスで自分自身の人生を演じる出し物に出演し、そこで過去を回想するという形式。このサーカスの描写にかなり力が入っていて素晴らしい。貧しい少女が踊り子を経て最後は王様の愛妾になるというシンデレラストーリーと、下世話で俗悪の極みのようなサーカスの対比。彼女が檻の中で大勢の男たちのお慰みになるラストシーンは哀れを誘う。映画はその後の彼女について何も述べていないが、彼女オーストラリアで極貧の中で死んだという。

(原題:Lola Montès)

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2011.11.09

映画|ミツコ感覚

Mitsuko_kankaku 東京郊外の一戸建てにふたりで暮らす妹ミツコと姉エミの、「不穏な日常」を描いたスリル満点のホームドラマ。この映画の肝は、姉妹に近づく謎の男・三浦にある。彼は少なくとも善人ではない。(善人がはじめて上がった他人の家で、いきなりパンツ一丁になって若い女性に抱きつくはずがない。)言っていることは嘘ばかり。姉と称する女も、本当に姉なんだかよくわからない。しかし彼らが悪人なのかというと、それもよくわからない。三浦と姉はこの物語の中で特別何らかの役目を果たしているわけでもないのだが、このふたりの登場によって、この映画の持つムードが決定づけられている面があると思う。姉の不倫話にせよ、妹の就職や恋愛にまつわる話にせよ、父の再婚にせよ、不倫相手の妻との修羅場にせよ、それらを個々に取り上げれば月並みでありきたりな話なのだ。この映画を月並みなものにさせないのは、三浦である。舞台中心に活躍している俳優をずらりと揃えて醸し出される、見事なアンサンブル。今年観た映画の中では、掛け値なしに一番面白かった!

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映画|孤独な惑星

Kodokuna_wakusei アパートの隣室に住む若い男を、行きがかりから自分の部屋のベランダに住まわせることになったヒロイン。ガラス戸1枚を隔てた交流は、やがて恋に発展していくのだろうか。それは本当の恋であろうか。風変わりでリアリティのないシチュエーションだとは思うが、それが人間同士の絆が希薄な現代人の心をリアルにうつした一片の寓話になっている。スタンダードサイズのカラー画面。フィルムの質感。映画の内容とはチグハグなSE。ヒロインが勤めるシュールな職場。これらが物語の舞台装置になっている。

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2011.11.08

映画|フィフティ・フィフティ

5050 ひどい腰痛で医者にかかったら、脊髄にできたガンだと診断された27歳の主人公。とりあえず抗がん剤治療を受けることになったが、その後手術をしても生き残る確率は50%。かくして、恋人、親友、家族などを巻き込んでの闘病が始まる……。試写室の混雑にびっくり。予定時間の15分ほど前に到着したら、もう補助椅子で、しかもスクリーンのすぐ前だった。公開まで間がなくて試写が終わりに近いということもあるが、それでも空いている試写はガラガラの時もある。試写室が混むのは映画の評判がいいからで、確かにこの映画は面白い。「難病もの」「闘病もの」ではあるのだが、映画の随所に笑いがある。といって悪ふざけをして病気を軽んじているわけではない。病気は病気で、じつに深刻なのだ。実際にガンにかかってそれを克服した脚本家の実話にもとづいた物語。

(原題:50/50)

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2011.11.07

映画|無言歌

Mugonka 1956年の「百花斉放・百家争鳴」政策によって共産主義政権に対する批判を奨励した毛沢東は、翌年手のひらを返すように「反右派闘争」を開始し、政府を批判したり意見を述べたりした人々を「右派」として捕らえた。捕らえられた人々は辺境の農場で労働改造という名の強制労働に従事したが、折からの干ばつで大地は干からび(同時期の大躍進政策の影響とも言われる)、人々への食糧配給は途絶した。次々に栄養失調で倒れてゆく男たち。彼らは配給の食糧だけでは不足する栄養を補うため、ネズミから野の雑草まで食べ尽くし、さらには死んだ仲間たちの肉を食べて生き延びようとする。この映画に描かれているのはすべて実話にもとづいている。

(原題:夾辺溝 THE DITCH)

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映画|パーフェクト・センス

Perfectsense 謎の感染症によって、世界中の人々が互換を失っていくというスリラー映画。最初は嗅覚が消え、次に味覚が、次に聴覚が消える。次に消えるのは……。悲惨この上ない映画なのだが、それでもこの映画には希望がある。感覚が次々に失われていっても、人々は生きることを諦めない。ユアン・マクレガー扮する主人公はレストランのシェフ。彼は嗅覚が消えても新しい味覚を追求し、味覚が消えても他の感覚で味わう料理を開発する。絶望的な状況の中でも希望を捨てない人々が、最後の最後につかみ取ったものは愛の喜び。悲惨な映画かもしれないが、映画の後味は悪くない。

(原題:Perfect Sense)

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