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2011.12.16

映画|忍道 SHINOBIDO

Shinobido 映画が始まって15分ぐらいで試写室から出たくなってしまった。これほどダメな映画を観たのは久しぶりで、むしろなぜこうした映画が成立してしまうのかの方に興味がある。製作はEDO WONDERLAND 日光江戸村。江戸村で行っている忍者ショーの劇場版を作りたかったのかなぁ。時代劇には時代劇のフォーマットというものがあるので、それを踏まえた上で作らないと目も当てられないシロモノができてしまうという悪い見本。どんな映画にも主人公の周囲にある「大きな物語」と、主人公が作り出す「小さな物語」がある。時代劇は歴史的な事実や封建的な身分制度などを使って「大きな物語」を作りやすく、その中で「小さな物語」の輪郭をくっきりと引き立てることができる。しかしこの映画には「大きな物語」らしいものがまったくない。ダメな脚本。身分を隠した忍者と、その忍者を駆り出すことが任務の侍が、互いの正体を隠しながら惹かれ合うという物語も、映画を観ている側には正体がバレバレで白けることおびただしい。「大きな物語」のカセが弱いから、「小さな物語」が締まりのないものになるのだ。

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2011.12.14

映画|ピラミッド 5000年の嘘

Pyramid5000 ピラミッド「5000年の謎」ではなく、「5000年の嘘」と言い切ってしまうところがタダゴトではない。我々が一般的に知っていたピラミッドについての知識は、すべて嘘だったというのだ。一体誰が何のために嘘をつく必要があるのか。原題は『The Revelation of the Pyramids』だから、「5000年の嘘」ほどの衝撃度はないのだが、それでも「ピラミッドの新事実」というのはやはり大上段に構えたものだと思う。映画の内容と印象については、一言で言えば「詰め込みすぎ」なんじゃないだろうか。最初から最後までナレーションと字幕で延々自分たちの仮説や新事実と称するものを語り続けるので、観ていて眠くなってしまった。内容が面白いか詰まらないか以前に、ここには見せ方の演出も何もないのだ。最初から最後までずっと同じタッチで、作りとしてはメリハリがなくて平板なのだなぁ。試写室には吉村作治さんなど専門の学者さんたちも何人か招待されていたようで、映画の後にはそうした人たちが「一度計算してみないとなぁ」などと笑いながら話してました。吉村先生のホームページで映画の感想が読めるかと思ったら、まだ何も書かれていなかったようなのが残念。

(原題:The Revelation of the Pyramids)

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映画|ゾンビ・アス

Zombieass 奇才井口昇の最新作は、宇宙からやって来た謎の寄生生物によって、山奥の小さな村が全員ゾンビになってしまうという侵略ジャンルのSFホラー映画……ではあるのだが、全編オナラとウンコにまみれたスカトロ大作になっている。突然腹を下してウンチが漏れそうになるとか、トイレに駆け込んだらそれがメチャクチャに汚いとか、とっとと用事を済ませてトイレから出たいのに、いざとなったら出るべきものが出ないなど、日常感覚の延長で「あるある」と納得できるイントロ部。しかしトイレの中から次々に排泄物まみれのゾンビが登場して襲いかかってくるあたりから、この映画は一足飛びに日常を突き破って非日常のアナーキーな世界に突入する。ヒロインがセーラー服でポニーテールというのは、僕の世代だと斉藤由貴の「スケバン刑事」なのだが、それがウンコまみれのゾンビと戦う壮絶なバトル。異色と言えばこれほど異色な映画はないが、あえてこれを観たい人がどれだけいるかというと首をかしげてしまう、最初からカルト映画になるべくカルト映画化した異形の作品。配給の日活は創業100周年の記念すべき年に、この作品を世に問うのである。やってくれるよなぁ……。

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2011.12.12

映画|マジック・ツリーハウス

Magictreehouse 日本でも30巻まで発売されているメアリー・ポープ・オズボーンの児童書シリーズ「マジック・ツリーハウス」を原作にした、長編アニメーション映画。たぶんこの映画の最大の話題は、主人公兄妹の声を北川景子と芦田愛菜がアフレコしていることだろう。ただし映画作品としてはぜんぜんダメだと思う。「こんな本がある」ということはわかるし、ひょっとしたら原作は楽しいものかもしれないが、映画はまるでダメダメ。脚本がダメだし、アニメーションとしてもダメ。絵の動きに不自然なところが多すぎて、物語の中に入って行けない。例えば主人公たちがマジック・ツリーハウスの縄ばしごを上るシーンは、縄ばしごのはずなのに人が登っても揺れたりたわんだりしない。脚本にも不自然なところがたくさんあるのだが、それ以前に物理法則を無視した動きが目立って、見ていて白けてしまうのだ。訪れた世界のディテールが細かく紹介されることなく、説明がすべて省略されてしまうのももったいない。作り手のねらいがどこにあるのかよくわからない、中途半端な印象の映画だった。

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映画|デビルズ・ダブル —ある影武者の物語—

Devilsdouble イラクの独裁者サダム・フセインの長男であり、その粗暴で常軌を逸脱した行動から「狂気のプリンス」と呼ばれ恐れられたウダイ・フセイン。1987年から1991年まで足かけ5年間、彼の影武者としてその狂気じみた行動の数々を間近に見ていたのが、この映画の原作者ラティフ・ヤヒアだ。映画はイラン・イラク戦争から湾岸戦争に至る時代を背景に、ウダイの乱暴狼藉と放蕩の日々を描いていく。この映画を観ると、イラク戦争でサダム・フセインと家族が権力の座から排除されたのは結構なことだったなぁ……という気分にさせられる。主演のドミニク・クーパーが熱演で、一人二役が完全に2人の別々のキャラクターにしか見えないほどだ。ただしキャラクターとして魅力的なのは暴君ウダイの側で、本当なら観客が感情移入しなければならないラティフの存在感が弱い。ヒロイン役はリュディヴィーヌ・サニエだが、フランソワ・オゾン監督作に出ていた頃の美少女の面影はもうないなぁ……。イラクを舞台にしたベルギー映画で、監督はニュージーランド人のリー・タマホリ、使用言語は全編英語。こうした成り立ちもまた、映画に少し浮き世離れしたムードを付加してしまったかも。

(原題:The Devil's Double)

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