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2012.01.30

映画|幸運の壺 Good Fortune

Goodfortune NHKの朝ドラ「カーネーション」でもいい感じの演技を披露しているほっしゃん。が、妻殺しの容疑をかけられることを恐れて右往左往するコメディ映画。「カーネーション」で炸裂する関西弁を封印し、標準語で演じているのが残念と言えば残念ではあるが、このヨソ行きの台詞回しが主人公の不器用さや実直さを感じさせもする。ただし映画はあまり面白くないのだなぁ。映画というより、小劇場の芝居を観ているような雰囲気。人物の出し入れが、どうも舞台劇のような感じなのだ。だったらいっそのこと舞台劇風の演出を徹底して、カメラをマンション内部から一切出さずに話を完結させるなど、作り方や見せ方にもう少し工夫があってもよかったと思う。(役者としての姿はテレビなどで見せられる。最低限の回想シーンなどもOK。)こうして場所を固定してしまう方が、主人公の追い詰められた閉塞感が出ただろう。

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映画|FLY! 〜平凡なキセキ〜

Fly 大阪の町工場で働く平凡で冴えない三十男が、偶然出会った宇宙人を自宅に連れ帰り世話することに。宇宙人は地球に遊びに来て、仲間たちからはぐれてしまったのだ。男はなんとか宇宙人を故郷に帰してやろうとするのだが……。スピルバーグの名作『E.T.』を見事に換骨奪胎した、SFラブ・コメディ。『E.T.』のフォロワー作品としては昨年J・J・エイブラムス監督の『SUPER8/スーパーエイト』が公開されているが、それよりはこの映画の方が面白いと僕は思った。主演の小薮千豊は吉本新喜劇の座長で、関西方面では名の知れた芸人らしいが僕はまったく知らなかった。これから先、全国区になって行く人かもしれない。大柄で存在感があり、画面に出てきても見栄えがする。

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2012.01.24

映画|おとなのけんか

Otonanokenka 日本でも上演されているヤスミナ・レナの戯曲「大人は、かく戦えり」を、ロマン・ポランスキー監督が映画化。原作はフランスが舞台だが、映画はニューヨークに舞台を移している。出演しているのは4人の俳優たち。ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、ジョン・C・ライリー、クリストフ・ヴァルツ。もちろん英語作品。ただしポランスキー監督はアメリカに入国できないので、撮影はパリで行われているとのこと。オープニングタイトルとエンドロール以外は完全な室内劇で、登場人物も少なく、劇中の時間に省略がないリアルタイム進行。思い切り「舞台劇でございます!」という感じの映画だが、これはそれを狙って映画にしているのだと思う。前作『ゴーストライター』は移動の多いサスペンスだったが、これはそれと正反対のコメディ。役者たちの丁々発止のやりとりは舞台劇を目の前で観ているような迫力があり、なかなか面白く観ることができた。舞台劇が好きな人にはお薦め。川島雄三の『しとやかな獣』をちょっと思い出したりもする。

(原題:Carnage)

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映画|アフロ田中

Afurotanaka ビッグコミックスピリッツに連載されている「アフロ田中」シリーズを、松田翔太主演で映画化したコメディ映画。何となく高校を中退して、何となく上京してきた主人公田中の悶々とした青春模様を描く。主人公のアフロヘアのボリュームは原作の数倍に膨れ上がっているが、このぐらいにしておかないと映画を観ているうちに慣れてしまうのでこれは正解。最初からクスクス笑いが止まらないのだが、途中に何カ所か爆笑ポイントがあって、映画を観ながら試写室のイスから転げ落ちそうになってしまった。松田翔太は二枚目役が多いのだが、今回は思い切り三枚目方向にずらして爆笑を誘う。キャスティングが豪華で画面に厚味があるのがいい。これは毎回ヒロインを替えてシリーズ化してほしいなぁ。とりあえずこのノリのまま、あと2本ぐらいは映画を観てみたい気がする。

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2012.01.22

映画|海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン

Gokai_gyaban 年明け恒例の劇場版スーパー戦隊だが、今回は30年前に放送された「宇宙刑事ギャバン」とのコラボレーション作品。ギャバンに主演していた大葉健二はスーパー戦隊ものでもバトルフィーバーJとデンジマンにも出演しており、ゴーカイジャーでもそれらの役で既にゲスト出演を果たしている。今回は代表作であるギャバンも合わせて、大葉健二が一人三役だ。既に56歳なのだが、とてもそうとは思えないアクションの切れの良さ。スーツを着てしまうと別のスーツアクターに交代するようだが、今回の映画はギャバンこと一条寺烈が素顔で出演しているところも多く、そこはアクション俳優大葉健二が自慢のアクションをたっぷりと見せてくれる。劇中のゴーカイシルバー伊狩鎧ではないが、作り手の大葉健二へのリスペクトが全編にあふれる作品。これは事実上、大葉健二の主演映画だと思う。

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2012.01.17

映画|ファミリー・ツリー

Familytree 妻がパワーボートの事故で植物状態になり、残された娘たちと新しい生活を始めようとした主人公。ところがそこで知ったのは、妻が浮気しており、離婚も考えていたという驚愕の事実。祖先から相続した土地の処分問題もからんで、主人公は右往左往しながらそれまでの人生を決算して新しい生活を作り上げようと奮闘する。ジョージ・クルーニー扮する主人公の等身大の悩みや葛藤が、きめ細かに描かれたヒューマンドラマ。4月GW公開予定だからタイミング的にはずいぶん先に公開の映画だが、今この時点から試写を回しているのはアカデミー賞がらみの話題があるから。先行するゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞と主演男優賞を受賞し、アカデミー賞にも期待がかかるのだろう。試写室ではハワイ産のミネラルウォーターを配布。隣に座った人が映画が始まった瞬間に寝始め、途中でいびきが気になったのでヒジで体を押して起こす。

(原題:The Descendants)

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映画|最高の人生をあなたと

Saikonojinsei ウィリアム・ハート演じる初老の建築家が、自分自身の老いに抗おうとして周囲と軋轢を生み出してゆく物語。長年連れ添った妻は夫より先に「わたしは年を取った」と開き直り、夫にもその自覚を持ってもらおうとあの手この手の策を講じるのだが、そのことがかえって夫をかたくなにさせてしまう。人間が年を取ることの難しさを描いた映画。劇中には「年を取るには勇気が必要だ」という言葉があって(しかもこの台詞を言うのはどちらかというと軽薄な男なのだ)、いろいろと考えさせられてしまった。人間にとって年を取ることは自然なことではない。それは子供が大人になる時もそうだろうし、大人が老人になる時も同じように難しい問題が立ちふさがる。主人公の妻を演じるのはイザベラ・ロッセリーニ。『ブルーベルベット』の妖艶な美女も60歳に近いわけだが、自らの加齢をそのままカメラの前にさらけ出せるのは大した女優根性だなぁと思う。まだ撮りようによっては、10歳や20歳は若く見せられるわけだからね。

(原題:Late Bloomers)

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映画|DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つきながら、夢を見る

Akb48 国民的な人気アイドルグループAKB48の2011年を記録した長編ドキュメンタリー映画。2011年は東日本大震災のあった年であり、AKB48がこの未曾有の災害にどう対応したかというのがこの映画のひとつのテーマ。被災地出身の研究生が上京してくるところから映画が始まり、彼女が被災地慰問のツアーに参加するところをひとつのクライマックスにして、最後のレコ大と紅白になだれ込んでいく。中盤の山場は西武ドームのコンサートで、まとまりのない初日を2日目でどう挽回するかという戦場のようなステージ舞台裏を見せてくれる。そこで強調されているのは、AKB48というグループが持つ体育会系のノリ。酸素吸入を受けながら、熱中症でフラフラになり、過呼吸の発作と闘いながら、それでもステージに飛び出してファンに向かってにこやかに微笑みかけるメンバーたちの力強さ。総選挙での悲喜こもごも。新チームのキャプテンがいきなり謹慎になるというトラブル。いろいろとスゴイ映画でした。

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2012.01.13

映画|TSY タイムスリップヤンキー

Tsy お笑いコンビ、ピースの綾部祐二(背が低くてイケメンの方)が、タイムスリップして高校時代の自分の両親に会うというSF青春映画。要するに日本版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なのだが、主人公が喧嘩ばかりしている不良高校生なので、タイムスリップした先でも昔の高校生と喧嘩をしている。綾部祐二が不良高校生という映画は『喧嘩番長 劇場版〜全国制覇』があり、その前には『ドロップ』もあった。この人、映画では年齢不詳でいつもこんなことばかりやっている。実年齢は30歳代半ばだが、映画では年齢が半分になって17歳という役どころ。いいのかこれで。いいのだこれで。これぞ映画だ。どうせなら宇梶剛士や木下ほうかにも、そのまま17歳の高校生をやってもらえばよかったのに。なお主人公がタイムスリップする先は昭和57年(1982年)のバレンタインデーで、その時主人公の両親は17歳だったのだから1964年か65年生まれということか。僕より1つか2つ年上という設定なのだが、時代的にはどうだったったかなぁ……。

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映画|ジャックとジル

Jackandjill 感謝祭の休暇を祝うため、兄ジャックの家にやって来た妹のジル。しかしジルの正直で天真爛漫な人柄は、周囲に大混乱を巻き起こしていく。CMプランナーのジャックは仕事ために、名優アル・パチーノに出演交渉をしなければならない羽目に。ところがなぜかパチーノが、出会ったばかりのジルに一目惚れしてしまうのだった……。アダム・サンドラーが一人二役で双子の兄妹を演じるコメディ映画。アル・パチーノの他にも、ジョニー・デップやジョン・マッケンローなどが当人役でゲスト出演している。騒々しくて下品な映画だが、僕はこういうのも嫌いじゃない。最初はよくできた「一人二役」でしかなかったジャックとジルが、徐々に独立したふたりの人間に見えてくるのがミソ。最後の方はもう「二役」などということを忘れて映画に見入ってしまった。ジャックとジルはユダヤ人で、養子の子供がインド人で、庭師がメキシコ人でと、アメリカの雑多な人種事情を反映した設定になっている。

(原題:Jack and Jill)

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2012.01.12

映画|Coming Out Story カミング アウト ストーリー

Comingoutstory 年末にサンプルDVDを受け取っていたにも関わらず、観る時間が取れないままずるずると日がたってしまい、年明けにはもう劇場での映画公開がはじまってしまいました。どうもスイマセン。映画はトランスジェンダーの不具合を解消するため男性から女性への性適合手術を受けた京都の高校教員・土肥いつきの話から始まるのだが、これは彼女の物語ではない。取材中のスタッフが突然、自らもトランスジェンダーであることを自覚してしまったことから、話は二系統に分かれて複雑なものになっていく。男性である体に違和感を持ちながら、ついに女性へと変身してしまった高校教員と、男性である体に本当は違和感を持っていたことをはっきりと自覚し、本当の自分らしさを求めて悩み迷う青年の姿。それは「男性から女性へ」という点ではひとつのキャラクターの現在と過去、あるいは現在と未来の姿のように見えるが、じつはぜんぜん別々の「わたし」と「あなた」という個人の物語なのだ。他人の生き方は自分の生きる道を探す上での励ましにはなる。でも参考にはならない。自分の道は自分で探し求めるしかない。カミングアウトは自分自身と向き合うプロセスでもある。

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2012.01.10

映画|グッド・ドクター【禁断のカルテ】

Good_doctor オーランド・ブルーム主演の医療サスペンス。孤独な研修医が入院してきた女子高生患者に好意を持ち、彼女を独占するために病気を再発させて入院させ、さらに入院を長引かせようとする。物語の中には強引なところや苦しいところがあるのだが、仕事を通じて充実感や自己肯定感を持てない主人公の気持ちには何かしら共感できないところがないわけでもない。主人公のヒロインへの気持ちが結果としては彼女を死なせることになるのだが、主人公は彼女を殺したかったわけではなく、少しでも自分の手もとに置いておきたいという気持ちから病気を悪化させて行く。彼女の病気が悪くなればなるほど、「あいつは若いのに苦労してがんばっている」と主人公の医師としての評価が高まり、患者が死んでしまうと「患者の死を乗り越えてこそ医者は一人前だ」と言われる不条理。サスペンス映画としては盛り上がりに欠けるのだが、異色の心理スリラーとしては面白い着想かもしれない。でも映画としては小さな世界だなぁ。

(原題:The Good Doctor)

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映画|ペントハウス

Penthouse 超高級タワーマンションに暮らす大富豪と、彼らのために働く優秀なスタッフたち。ところが最上階のペントハウスに住むウォール街の大物投資家が、スタッフたちが貯めたなけなしの年金基金を騙し取ったことが発覚。マンションのマネージャーをしていたジョシュは、この金を取り戻そうと、マンションを追い出された男やクビになったスタッフ、幼なじみの泥棒などに声をかけて部屋の隠し金庫を狙う。キャスティングが豪華な割に小粒な印象の映画になっているのは、登場人物たちの行動半径が狭くて、誰ものびのびと羽を伸ばして活躍していないからかもしれない。話が小さなところで収まってしまい、映画ならではの飛躍がないのだ。この小ささがこの映画の面白さではあるのだろうが、なんだか無理に小さな話に押し込めたような窮屈さを感じるなぁ……。

(原題:Tower Heist)

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DVD|桜田門外ノ変

Sakuradamongainohen 子供の頃に彦根に住んでいたので、幕末の大老井伊直弼は鎖国日本を開国に導いた功労者だと教えられていた。井伊直弼のビジュアル・イメージは、大河ドラマ「花の生涯」の尾上松緑か、松竹映画版の松本幸四郎という立派なもの。しかしその後のさまざまなドラマや映画をみる限り、井伊直弼というのは安政の大獄で多くの有能な人材を死に至らしめた極悪人であり、明治維新と近代化への道を大きく遅らせた守旧派ということになっているらしい。この映画の井伊大老は伊武雅刀で、イメージとしてはやはり悪人顔だなぁと思う。水戸の徳川斉昭を時代劇顔の北大路欣也が立派に演じて見せているのに対して、伊武雅刀は貫禄が足りないのだなぁ。映画は桜田門外ノ変がクライマックスではなく、襲撃犯たちのその後を事細かに描いた異色歴史劇だ。主人公も含めて同志たちが次々に捕らえられ、殺されて行くので、物語としてはどんどん尻つぼみになって行く。大老を暗殺して世界は変わったのか。自分たちはひょっとすると間違っていたのではないかと自問自答しつつ死んでゆく男たちの末路は憐れで、映画を観終えた後の爽快感はない。

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