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2012.06.18

映画|アメイジング・スパイダーマン

Amazing_spiderman トビー・マグワイア主演でサム・ライミが監督した三部作から仕切り直し、新たにアンドリュー・ガーフィールド主演、マーク・ウェブ監督でリブートした新シリーズの第1弾。ピーターのガールフレンドがメリー・ジェーン(MJ)からグウェン・ステーシーに交代しているなど、基本的な設定が以前の三部作と少し変わっている。ただしこれらは映画のオリジナル設定ではなく、原作にもあるもの。原作は何十年も連載している間に、時間が行ったり来たりしたり、仕切り直して別のシリーズを並走させたり、それでいながら敵役(ヴィラン)が作品間で使い回されたりと、かなり複雑な状況になっている。まるでパラレルワールドなのだ。映画版もそうしたパラレルワールドのひとつだろう。グウェンは原作シリーズだと途中で殺されてしまうそうだが、映画版はまた別の展開になるのかもしれない。

(原題:The Amazing Spider-Man)

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2012.06.08

映画|依頼人

Irainin 妻殺しの疑いで逮捕された容疑者を巡り、法曹界同期の弁護士と検事が火花を散らす。死体なき殺人事件のミステリー。事件の影に見え隠れする怪しい人物たち。事件当日の被告の不可解な行動。事件当日に起きたという事故の目撃者探し。被告人は犯人なのか。それとも別の真犯人がいるのか。物語は何度も大きく蛇行しながら、意外な(そうでもない?)結末に向けて動いていく。韓国では大ヒットしたらしい。ライバルである弁護士と検事のキャラクターや関係性には映画に使っていない裏設定などもありそうで、これはシリーズ化させようと思えばできそうな素材だと思う。主人公の弁護士が検事を辞めるきっかけとなった事件とか、ライバル検事と父親の関係とか、それぞれの私生活とか、掘り下げていく余地はまだまだある。法廷ドラマはある程度パターンが決まっていて、この映画もそのパターンを大きく抜け出すものではないが、キャラクターが魅力的なら物語なんていくらでも作れる。

(原題:의뢰인)

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映画|ネイビーシールズ

Navyseals アメリカ海軍の特殊部隊、ネイビーシールズ(Navy SEALs)の活躍を描くアクション映画。出演しているのが現役のシールズ隊員で、登場する武器もみんな本物という、ミリタリーマニアにはたまらん映画になっているのだろうが、作品としては華やかさに欠ける。ひとりぐらいプロの俳優を入れておくと、印象が大分違ったと思うんだけどなぁ……。映画は前半と後半で2つの山場がある。前半はテログループに拉致されたCIAエージェントの救出作戦。後半はアメリカ国内に密入国しようとする自爆テロ犯を阻止するため、国境に近いメキシコのメヒカリ(魚の名前じゃないぞ)にある犯罪グループの本拠地に、シールズたちが突入して行く。これ以外にも、映画冒頭にある自爆テロだの、麻薬王のクルーザーを洋上で襲撃確保するシーンだの、冒頭からラストまで見どころは満載の映画になっている。巨大な力を持つ組織は、その組織の中で組織の歯車に徹する者たちがいればこそ、その力を存分に発揮することができる。この映画はそんな名もない歯車たちを讃えるものなのだ。

(原題:Act of Valor)

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2012.06.07

映画|画皮 あやかしの恋

Gahi 聊斎志異の中の一篇「画皮」を、豪華キャストで映画化したアクション・ファンタジー映画。原作からは人間の皮を被った妖怪、妖怪が人間の心臓を食べる、夫と妻と妖怪の三角関係、妻の献身によって夫が救われるという筋立てを借りているが、あとはほとんど映画のオリジナル。この原作は過去に何度か映画やドラマになっているので、あるいはそうした過去作品の脚色を借りている部分があるのかもしれない。憂い顔のジョウ・シュンが妖狐を演じ、『レッドクリフ』でおてんばな王女様を演じていたヴィッキー・チャオが貞淑な妻、『小さな中国のお針子』のチェン・クンが妖狐の化身に手玉に取られる将軍を演じている。この3人は一応原作を踏まえたキャラクター。これに対して、スン・リー演じる女道士、チー・ユー・ユー演じるトカゲの化身、ドニー・イェンの剣士などは映画オリジナルのキャラクター。これが物語を大きく膨らませている。

(原題:Painted Skin 畫皮)

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映画|ぱいかじ南海作戦

Paikaji 離婚して、失業して、住んでいたマンションを引き払った男が、向かった先は沖縄の西表島だった。そこで地元のホームレスたちと仲良くなった男は、気を許した隙に身ぐるみはがれて一文無し。男は自分と同じように島にやって来た若い男を取り込んで、今度は自分が彼の荷物を盗もうとするのだが……という物語。超常現象も超自然な出来事もないけれど、これはファンタジー。「沖縄=癒しの島」というのではなく、これは何もない南の島で、大人が子供に返る物語なのだ。秘密基地を作り、自給自足の生活をして、落とし穴を作って敵を待ち伏せ、手製のランプで明かりを灯す。そういう野性的な男の子のまわりには、きれいな女の子たちもやってくる。男たちにとっては夢のような暮らしだ。だからといって、西表島でキャンプ生活をしたいとは思わないけどね。安部サダヲがじつにいい感じ。

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2012.06.06

映画|だれもがクジラを愛してる。

Daremoga アラスカの氷原で氷に閉じ込められた3頭のクジラが発見され、テレビがそれを報道したところ世界中が大騒ぎ。環境保護団体、ジャーナリスト、石油会社、州知事、大統領、ソ連まで巻き込んで、クジラを脱出させるための大作戦が繰り広げられる。1988年に起きた実話の映画化だが、出来事の詳細や人名などは映画向けにアレンジされている。ただし映画のエンドクレジットにはモデルになった人たちが出てきているので、映画に取り上げられているエピソードの多くは、実際の出来事をそのまま再現しているのだろう。登場する人たちがクジラを助けたいと考える動機が、それぞれの私利私欲であるところがリアルだ。環境保護団体は自分たちのPRのためにクジラを利用したい。石油会社は企業のイメージアップに利用したい。州知事や大統領は選挙対策に使いたい。ソ連は米ソ冷戦の雪解けをアピールするのに使いたい。ジャーナリストたちはここで一発スクープを出して出世の糸口にしたい。地元民たちは集まった人たち相手に商売に余念がない。美談の裏側にうごめく政治的な駆け引きや打算の数々。面白い。

(原題:Big Miracle)

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映画|屋根裏部屋のマリアたち

Yaneurabeyano 祖父の代から証券会社を経営しているという資産家夫婦のアパートに、若いスペイン人のメイドがやって来る。家の主人はこれをきっかけにして、屋根裏部屋に暮らすスペイン人メイドたちの世界に引き込まれて行く。ファブリス・ルキーニ演じる主人公が、スペインに惹かれて行く理由がわかりにくいのが弱点。マリアに一目惚れしたということなのだろうが、それが素直にマリアへの思いに結びつくことなく、スペイン人メイドたちの世界全体に広がっていく。このあたりは映画としては綱渡りなのだが、それをファブリス・ルキーニという俳優がうまく演じきっていると思う。マリアを演じたナタリア・ベルベケがチャーミングだったが、主人公の妻を演じたサンドリーヌ・キベルランのコミカルな持ち味があまり生かされていないのは残念。

(原題:Les femmes du 6ème étage)

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2012.06.01

映画|スリープレス・ナイト

Sleeplessnight 犯罪組織による麻薬取引の情報をキャッチした刑事が、この麻薬を横取り。だが相手に顔を見られて身元がばれ、一人息子を誘拐されてしまった。息子の命が惜しければ、麻薬を返せというのだ。だが受け渡し場所のナイトクラブに行った刑事を、内務調査の女刑事が尾行していた。彼女は刑事が隠した麻薬を見つけて別の場所に隠してしまう。刑事は息子を取り戻すために必要な麻薬が消えたことで、パニックになるのだが……。刑事が麻薬を奪うのが朝で、映画が終わるのは翌日の朝。お宝を巡って、主人公の刑事、犯罪組織、それと取引のある別の犯罪組織、主人公を追う刑事などがぐるぐる動きまわるサスペンス・アクション映画だが、映画の中では麻薬の入ったバッグと、人質になっていた刑事の息子という2つのお宝があり、これが物語の展開を鈍くしているような気もする。麻薬入りのバッグはどこに消えたのだ? クロースアップを多用し、時として小型ビデオカメラなども利用した撮影が、テレビ時代の臨場感を生み出すわけだが、試写室の最前列で映画を観ていると結構しんどいなぁ……。

(原題:Nuit blanche)

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