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2012.07.27

映画|人生、いどろり

Jinse_irodori 山間部の小さな町の年寄りたちが、料理のかざりに使う葉っぱを集めて出荷し、地元の産業にしたという徳島県上勝町の実話を映画化。映画の中では事業の企画から、初期の挫折、葉っぱをただ採集してくるのではなく、出荷用に葉や花を栽培するようになるまでが順を追って再現されていて、この地域の変化の様子がわかりやすく解説されている。この話自体はテレビ報道や新聞雑誌の記事で知っている人も多いと思うのだが、映画ではこの事業が軌道に乗るまでの地元の抵抗感や家族内で生まれる軋轢を取り上げて、良質のホームドラマに仕立て上げている。これは葉っぱビジネスで大儲けという、地域のサクセスストーリーではない。時代の流れの中で家族が揺れ動き、夫婦や、親子や、嫁と姑の絆が確かめられるという話なのだ。主演クラスの役者たちが田舎のジイサンやバアサンにしては立派すぎるという嘘っぽさはあるものの、じゃあこれをリアルに地味な人が演じれば面白いかというと、それじゃ映画にならないだろう。このあたりは映画の難しさだなぁ。

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映画|ウェイバック -脱出6500km-

Wayback 第二次大戦でドイツとソ連に分割占領されたポーランドから、スパイの濡れ衣を着せられてシベリアの収容所に送られた男。彼は生き延びるため数人の仲間たちと共に収容所を脱走し、モンゴルへの国境を越え、さらに中国に入り、さらにチベットを経由して、1年がかりでインドに脱出した。踏破距離は6,500キロ。なんとも恐るべき話だが、これは実話がもとになっているという。極寒のシベリアからユーラシアの森林地帯を抜け、灼熱のゴビ砂漠、さらにヒマラヤへ。大自然の中で人間はあっさり死んでしまう一方で、なかなかにしぶとくしたたかなところも持ち合わせている。監督はピーター・ウィアーだが、『マスター・アンド・コマンダー』以来7年ぶりの映画。9月から銀座シネパトスで公開されるが、パトスは来年春に閉館が決まっているとのこと。

(原題:The Way Back)

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2012.07.26

映画|ヴァンパイア

Vampire 劇場用長編映画としては8年ぶりとなる岩井俊二監督の新作は、アメリカ・カナダ・日本合作となる風変わりな吸血鬼映画。ネットで知り合った自殺志願の女性に「一緒に死のう」と持ちかけた上で彼女を殺し、その血を採取して飲むのがこの映画の主人公サイモン。彼はこれまで小説や映画の中で繰り返し描かれてきた吸血鬼とはまるで違う。超自然的な力は使えず、ただ「血を飲まずにはいられない」「相手の命を奪う」という点でのみ吸血鬼なのだ。映画の惹句は『映画史上誰も作らなかった吸血鬼映画』だが、これは映画史上最も地味な吸血鬼映画であることは間違いなさそうだ。ホラーでもないし、サスペンスもあまりない。途中で1ヶ所、主人公が頭のいかれた連続殺人鬼に出会う場面があってハラハラさせられるが、話はそこから特に大きく進展していかない。もう少し映画らしい見せ場とかが欲しいよなぁ。試写室は満席。さすが岩井俊二! しかしこれが、劇場でもウケルかどうかは微妙だなぁ。

(原題:Vampire)

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映画|コッホ先生と僕らの革命

Kohhosense ドイツ・サッカーの父と呼ばれる教育者コンラート・コッホ(コンラット・コッホ)の実話をもとにした、型破り先生と受け持ち生徒たちの交流と成長を描く学園スポーツ青春ドラマ。映画は教員のコッホがドイツにサッカーを紹介したという事実以外はほとんどフィクションなのだが、それでもこの映画を観た人は「コッホ先生」の名前と業績を決して忘れることがないだろう。この映画は実話をもとにした映画ではあるが、実話にもとづいた映画ではない。現実の人物を借りたフィクションだ。ちなみに「コッホ先生」で有名なのは細菌学者のロベルト・コッホだろうが、この2人の「コッホ先生」はほとんど同時代人。コンラート・コッホは1846年生まれで1911年没。ロベルト・コッホは3歳年上の1843年生まれで1910年没。ちなみにサッカーの父のコッホ先生は、ハンドボールのルール考案者でもあるらしい。

(原題:Der ganz große Traum)

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2012.07.25

映画|WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々

Winwin ポール・ジアマッティ扮する貧乏弁護士が、後見人をしている老人の孫にレスリングの才能があることを見出して大張り切りするというドラマ作品。舞台になっているニュージャージーの小さな町の雰囲気がいいし、日常の中でくすぶっている男たちが、ひとりの若い才能に出会って急にはしゃぎ出すのも面白い。原題はシンプルに『Win Win』なのだが、そこに『ダメ男とダメ少年の最高の日々』という副題を付けたセンスはちょっとわからない。ポール・ジアマッティはダメな男かもしれないけど、レスリング少年は別にダメだとは思わない。これは単純に『ウィンウィン』のままでも良かったと思うけど。『ロッキー』シリーズのバート・ヤングが愛嬌たっぷりに痴呆老人を演じている。よくある疑似家族ものになるかと思いきや、そうならないところがいい。登場人物それぞれに美点があり、欠点もある。でもみんな基本的には善良な人たちなのだ。それが爽やかな後味につながっている。

(原題:Win Win)

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映画|凍える牙

Kogoerukiba 日本のテレビ局で過去2回ドラマ化されている乃南アサの同名小説を、韓国で映画化したサスペンス・ミステリー。原作も過去のドラマも未読未見だが、WikipediaやAmazonの書籍データを見たところ女性刑事が主人公になっているようだ。映画はどちらかと言うとソン・ガンホ演じる中年刑事が主人公。警察内部の人間的軋轢や、女性刑事に対するあからさまな差別と蔑視など、どれも韓国映画らしい世界観になっているけど、これは原作もこんな感じなんだろうか。ミステリー映画にしては情緒的なところが目立ち、刑事や被害者たちの非情な世界がある一方で、犯人とその周辺だけがメソメソ泣いているような雰囲気。しかしこれは、最近のハードボイルド・ミステリーにありがちなパターンかもしれない。それに最後の方はちょっとご都合主義的だなぁ……。

(原題:하울링)

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2012.07.22

映画|放課後ミッドナイターズ

Asm 深夜の学校で人体模型と骨格標本が歌って踊って大暴れするという、フルCGの新作長編アニメーション映画。映像のユニークさが海外でもウケて、日本以外にも香港、シンガポール、台湾、韓国の5カ国で同時公開されるという。子供にいたずらされてブチ切れた人体模型が子供たちに復讐するという話が、途中から子供たちを使って3つのミッションを完遂しようとする話になり、さらに学校内に40年間封印されていたモンスターがからんでくるという脚本の構成にはちょっと疑問もある。物語が一直線に進まず、あちこちで屈折していくのだ。1本の映画の中に、3本分の映画のアイデアが無理やり同居しているような雰囲気。これはもう少し話を整理して、話をシンプルに、スピーディーに展開させることができたと思う。ただし登場するキャラクターはどれも強烈。子供のキャラクターには多少紋切り型のところもあるが、学校にいるオバケたちはみんな面白い。これはシリーズ化できるような素材だと思うけど、そのためにはまずこの1本目をそこそこ当てないとね。

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