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2012.08.10

映画|バレエに生きる 〜パリ・オペラ座のふたり〜

Ballets フランスのバレエダンサー、ギレーヌ・テスマーと、振付師ピエール・ラコットの夫婦が歩んだバレエ人生を、本人たちのインタビューや貴重な映像で綴るドキュメンタリー映画。ふたりが関わったさまざまな作品からハイライトシーンを抜粋して次々見せてくれる。ただし画質が悪くてがっかりすることが多い。最初は画像の元素材が悪いのかと思ったが、インタビュー映像などでも画質が悪いから元素材の問題ではない。では上映環境の問題かというと、シーンによっては画質が乱れず観られるのだからおそらくそれも違うだろう。映画フィルムやビデオなど複数の映像素材を編集用に変換する際、画像が著しく乱れてしまったのかもしれない。ノイジーでジャギーな映像に、どのバレエの名場面もちょっと残念なものになってしまった。ひょっとすると劇場上映時には、もう少しきれいな映像のデータに差し替えられるかもしれない。

(原題:Une vie de ballets)

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2012.08.09

映画|最強のふたり

Saikyo2 実話をもとにしたヒューマンドラマ。頸椎損傷の事故で首から下が麻痺した大富豪と、その介護人になった男の交流を描く。実話をものすごく脚色していることは一目瞭然だが、そんなことはどうでもいい。映画の中では対照的な人物をぶつけることで面白いドラマを生み出す定番の手法が何度も使われているが、この映画もそうした手を使っているに過ぎない。だから映画では、介護人の青年をあえて黒人にしている。その方が対比が引き立つからだ。これを「事実の歪曲」だなどとは誰も言わない。映画はしょせんフィクションだからだ。しかしそのフィクションの中に、人間の真実がある。大富豪のフィリップは富と名声のすべてを手に入れながら、心が死んでいる男だ。彼の生活は日々を死なないように過ごすこと。しかし介護人のドリスが現れて、フィリップの生活は一変する。毎日の暮らしが、再び生き生きと輝き始める。そしてドリスの生活も、フィリップとの交流の中で変化してゆく。これは人間と人間が出会うことで生まれる、素敵な化学反応の物語なのだ。

(原題:Intouchables)

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映画|くろねこルーシー

Kuroneko 山本耕史と京野ことみ主演で制作放送された連続ドラマ「くろねこルーシー」の劇場映画版だが、映画はドラマ版にも登場する主人公の父親を主人公にしたプリクエル(前日譚)。映画の冒頭とラストシーンに山本耕史と京野ことみが登場してドラマ版との連続性を作っているのだが、映画でいきなりこれを観た僕には意味がわからず、どこから回想シーンになったのかがよくわからなかった。ドラマ版を見ていれば塚地武雅が登場した時点で「父親の話だ!」とすぐ合点できるのだろうが、僕は山本耕史がなぜいきなり塚地になってしまったのか首をかしげながら、映画の中盤以降まで過ごしてしまった。そういう意味では、この映画は1本の独立した作品として少々問題ありだ。映画の舞台は昭和末期らしいが(劇中にガンプラが出てくる)、これといった風俗描写もないので何年頃なのかは不明。もっともこの映画を観ていて一番の謎は、塚地武雅のようなどんくさそうな男が、なぜ安めぐみのような美女と結婚できたのかなのだが……。

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映画|のぼうの城

Nobou 和田竜の同名小説を映画化した歴史時代劇だが、原作者自らが脚本を担当している。もっとも「のぼうの城」という小説は、和田竜が城戸賞を受賞した映画用のシナリオ「忍ぶの城」をノベライズしたもの。今回の映画も「のぼうの城」の脚色映画化ということではなく、城戸賞受賞シナリオ「忍ぶの城」の映画化なのだろう。上映時間2時間半。映画のあちこちに黒澤映画の引用やオマージュが観られるのが、いささかウザイような気がしないでもない。例えば打楽器を打ち鳴らすオープニングタイトルの音楽や、村人たちが楽しげに歌う歌詞の内容意味不明の田植え歌などは、まるっきり『七人の侍』だろうな。勝ち気なお姫さまは『隠し砦の三悪人』だろうけれど、この役は榮倉奈々じゃないような気がするんだけど。映像的にはすごいのだが、水攻めのシーンは3.11の津波を思い出してちょっと嫌な感じがした。実際の水攻めの場合、水は徐々に水位を増していくものだと思うしね。

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2012.08.08

映画|トータル・リコール

Totalrecall フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」の再映画化ではなく、1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で最初に映画化された作品のリメイクだ。僕は原作を最初の映画が作られる前に読んでいるが、映画版はそれをかなり拡張してまったく別のものに仕立て上げている。今回の映画はその「まったく別のもの」から出発しているので、原作からはより遠ざかっている次第。ただしコロニーのビジュアルデザインは『ブレードランナー』の匂いがぷんぷんするし、普通の男が強烈な個性の女に振り回されるという話自体はディックの世界だろう。これは最初の映画化でも同じだが、何しろ主演がシュワルツェネッガーでは相手がシャロン・ストーンでもびくともしない。今回は主演がコリン・ファレルというのが良かった。あと良かったのはヒロインのキャスティング。僕は前作で夢の中の美女を演じたレイチェル・ティコティンがぜんぜん美女には思えず、「こんなことなら騙されたままシャロン・ストーンと夫婦をやってたほうがいいんじゃないの?」と思ったぐらいだ。今回は偽の妻を演じるのがケイト・ベッキンセールで、夢の中の美女を演じるのがジェシカ・ビール。これならOK。

(原題:Total Recall)

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2012.08.06

映画|カルロス(1部・2部)

Carlos 世界最凶の国際テロリストとして悪名高い「カルロス」ことイリイッチ・ラミレス・サンチェスのテロ人生を、オリヴィエ・アサイヤス監督が事実に沿って映画化した5時間半の大作。もともとTVのミニシリーズとして制作された作品で、全部で3つのパートに分かれている。ただし今回は試写の時間の都合があって、僕は第3部を観ないで試写室から出てきてしまった。試写状には18時40分で終映となっていたのに、途中で2回休憩を入れて終映が19時になっていたからだ。それならそうと、最初から試写状にそう書いておいてくれればいいのに……。まあ試写を回し始めてから、いろいろと不都合が出てきたのかもしれないけどね。松竹の試写室はトイレが遠いので、短い休憩時間だと戻ってこれなくなっちゃうんだよな。映画はエドガー・ラミレスが熱演していて、世界を股にかけるダークヒーローを快活に演じている。第1部でカルロスが売り出し、第2部で頂点を極め、第3部で転落していくわけだが、この第3部を観られなかったのが残念。

(原題:Carlos)

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2012.08.05

映画|仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!/特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!

Foze_gobasuta 「特命戦隊ゴーバスターズ」と「仮面ライダーフォーゼ」の2本立て上映。「ゴーバスターズ」は東京エネタワーこと東京タワーが舞台のアクションで、東京タワー以外にも東京ゲートブリッジや勝どき橋など、東京の実景映像があちこちに盛り込まれていて楽しい。東京タワーでは高度差を生かしたアクションや、展望台でのアクションなど、東京タワーに行ったことがある人なら馴染みの場所がいくつも出てくる。一方「仮面ライダーフォーゼ」は次期ライダーの「仮面ライダーウィザード」が助っ人に駆けつけるお馴染みの展開に、これまでに番組に出演した多くのキャラクターがからんでくるという、1年間のテレビ番組の集大成的な内容。最終的に登場する宇宙ステーションXVII(エックスブイツー)は、ローマ数字だと17になる。これ「大鉄人17(ワンセブン)」なんですね。敵のロボットコンビは「宇宙鉄人キョーダイン」だとのこと。でも僕はキョーダインはあまり強い印象がないんだよなぁ。

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