2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2012年2月5日 - 2012年2月11日 | トップページ | 2012年2月19日 - 2012年2月25日 »

2012.02.15

映画|父の初七日

Chichi7days 父親が急死して葬儀を出すことになった兄妹のドタバタを、笑いをたっぷり交えながら描く台湾映画。伊丹十三の『お葬式』という映画があったが、その台湾版みたいな雰囲気もある。愛人も出てくる。ただし主人公の愛人ではなく、父の愛人だったのではないかという女姓だけれど。映画は真夏という設定なのだが、納棺が3日後で、火葬と納骨が7日後。『父後七日』という原題に『父の初七日』という邦題が付いているが、これは日本人が良く知っている法事として初七日の意味ではなく、父が亡くなって葬儀を終えるまでの7日間という意味だろう。真夏に遺体が痛まないのかと心配したら、そこはよくしたもので、葬儀用の冷蔵庫というものがあるのだ。これなら棺の中にドライアイスを詰めるより、ずっと高率がよさそうだ。ただし映画の中にはその冷蔵庫の現物が出てこなかったのが残念。映画は葬儀のディテールより、葬儀の周囲にいる人々のドタバタが描きたいらしい。道教の葬儀なんて日本じゃそうそう見る機会がないから、僕は葬儀の細部がもっと見たかったんだけどなぁ……。

(原題:父後七日)

公式サイト
公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

Ironrady イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーを、メリル・ストリープが演じた伝記映画。映画の冒頭、食料品店で牛乳と新聞を買い、よろよろと自宅に向けて歩く腰の曲がった老婆が、かつての英国首相サッチャーの今の姿。自宅の中では亡き夫の面影と語り合い、過去の思い出の中に浸るメランコリックな老人だ。伝記映画にはいろいろな描き方があり、老いた主人公が過去を回想するという手法も定番のひとつ。しかし主人公が認知症になっていて、映画を観る観客までその幻覚に付き合わされるという映画は珍しいかもしれない。サッチャーは首相在任期間も長く、誰もが知る世界の顔のひとりだった。演じるメリル・ストリープはメイクや服装、しゃべり方や身のこなしで、世界中が知っている首相時代のサッチャーを再現している。これがじつに見事。ストリープはかつて「女デニーロ」の異名を持つ技巧派の女優だったが、大スターになるとその技巧を凝らした演技をなかなか見る機会がなかった。今回は彼女の超絶技巧が久しぶりに見られただけでも嬉しい。映画の内容はともかく、このストリープは一見の価値がある。

(原題:The Iron Lady)

公式サイト
公式Twitter
公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2012.02.13

映画|friends after 3.11【劇場版】

Friendsafter311 岩井俊二が監督・出演し、昨年末に朝日ニュースターとスカパーで放送されたドキュメンタリー映画の劇場版。2012年3月11日に起きた東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の後に、さまざまな場所で発言しているキーパーソンや、周辺の同業者たちを取材したもの。観ればすぐわかるが、作り手の意識は完全に「脱原発」「反原発」だ。国内の世論はこの問題について賛否両論なので、こうして両論のうちの一方だけを取材した映画が、この問題についての客観中立なポジションを示しているわけがない。しかしこれは報道ではなくドキュメンタリー映画だ。タイトルからもわかるとおり、これは岩井俊二が3.11後に自分の「友達」と語り合った私的な記録という体裁でまとめられている。構成としてはインタビューが数珠つなぎになっているだけだが、ややハイキーでシャロウフォーカスのやわらかい映像はいかにも岩井俊二作品。聞き手である岩井俊二や松田美由紀が旅人となって各地を回る、ロードムービー風の作品に仕上がっていて面白く観られた。

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック