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2012.03.02

映画|第九軍団のワシ

Theeagle ローズマリー・サトクリフの同名歴史小説を、『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルドが映画化した歴史アドベンチャー映画。物語の舞台はローマ帝国の属州だった2世紀半ばのブリタニア。小さな砦の守備隊長として赴任してきた百人隊長のマーカスは、20年前に5,000人の部下を率いたまま行方不明になった父と紛失した大隊のシンボルであるワシの行方を捜していた。戦闘で負傷したマーカスは、奴隷のエスカとたったふたりでハドリアヌスの長城を越え、ローマに服属することのないスコットランドに潜入する……。時代考証がじつに丁寧に行われているようで、当時のローマ人の暮らしや戦いぶりがリアルに再現されている。こういうリアルさはその時代の知識がなくても、映像の緻密さで観る者に伝わってくるのだ。ただし物語の方は、脚本の構成が悪いようでいまひとつうまく転がっていかないんだよなぁ……。

(原題:The Eagle)

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映画|キリング・ショット

Killingshot 若い女3人組が一攫千金を狙って、麻薬取引が行われるという街道沿いのさびれた食堂を襲う。ところがそれが、とんだ思惑違いになってしまった……という、話としてはそれだけの映画。しかし物語を襲撃シーンからはじめて、そこに至る過程に時間を巻き戻し、そこからまた襲撃シーンにして、さらにまた過去を描くという、時間軸を行ったり来たりしながら少しずつ物語を先に進めて行く構成が面白い。サスペンスの基本は結論を先延ばしすること。しかし現代の観客は結論を先延ばしされると待ちきれなくて飽きてしまうので、ある程度の結論はあらかじめ観客に知らせておかなければならない。そのためいろいろな構成上の工夫をするわけで、この映画もそうした工夫を凝らした映画と言えそうだ。オスカー俳優のフォリスト・ウィテカーが、奇っ怪な殺し屋をオーバーアクト気味に演じているのが見もの。アーロン・ハーヴェイ監督はこれが2本目の監督作だが、演出センスに才気を感じさせる。語りのテクニックで映画を最後まで引っ張っていく。

(原題:Catch .44)

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2012.02.29

映画|トガニ(原題)

Togani 2005年に韓国光州市の聾学校で発覚した児童に対する性虐待事件の映画化。この映画がヒットしたのをきっかけに事件が再び注目されることとなり、事件の起きた聾学校は廃校になり、子供たちを守るための法整備も行われることになったらしい。映画が世論を動かし、政治を動かしたのだ。『トガニ』は原題なので、夏公開までに邦題は変わりそう。原題の意味は「るつぼ」だが、英語のタイトルは「沈黙」になっている。さて、邦題はどうなることか。ちなみに「るつぼ」はセーラムの魔女裁判をモチーフにしたアーサー・ミラーの戯曲が有名(映画の邦題は『クルーシブル』)。アーサー・ミラーの「るつぼ」では裁判に巻き込まれた人々が疑心暗鬼からあらゆることをしゃべりまくるのだが、韓国版「るつぼ」では逆に、誰もが犯罪の事実を知りながらそれについて沈黙する。聾唖の子供たちの雄弁な告発を前にして、大人たちが固く口を閉ざすという皮肉。

(英題:Silenced)

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映画|青い塩

Bluesalt イ・ヒョンスン監督が『イルマーレ』以来11年ぶりに発表した新作は、ソン・ガンホとシン・セギョン主演のハードボイルド・サスペンスだった。血なまぐさい世界から身を引いて田舎でレストランを開こうとする伝説のヤクザが、料理教室で出会った若い女。その正体は、対立組織から男の動向を探るよう依頼された便利屋だった。組織の内紛が起きて男は再びヤクザの世界へ。女には男を殺す命令が下されるのだが……。ストーリーラインはそれほど複雑ではないはずだが、エピソードの組み立てがギクシャクしていて話がしばしばひっかかる。男がいた組織、敵対グループ、殺し屋組織、内通者など、うまく整理すればもっと話がスムーズにテンポ良く流れて行くと思うのだが……。アクション映画としては見せ場が少なく、ラブストーリーとしては煮え切らず、ミステリー映画としては話がよく見渡せないという、いろんな点で中途半端な映画だが、主人公を補佐する若いヤクザを演じるチョン・ジョンミョンがなかなかよかった。

(英題:Hindsight)

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2012.02.28

映画|SHAME -シェイム-

Shame 俳優のマイケル・ダグラスが「セックス中毒」の治療を受けているというニュースを聞いたのは、もう20年も前のことだった。その時はバカにしていたのだが、その後これが「セックス依存症」「性依存症」というかなり深刻な病気らしいということで、最近はニュースなどでも興味本位や野次馬趣味ではなく真面目に取り上げられるようになってきたように思う。この映画もそんな性依存症の男を主人公にしたドラマ。性依存症は誰彼構わずセックスやりまくり!というわけではなく、マスターベーションやポルノへの耽溺も性依存症の症状なのだという。この映画の主人公も不特定多数の相手とのセックスだけではなく、ポルノ雑誌、ポルノサイト、インターネットのアダルトチャットのヘビーユーザーだ。こういう人は、結構多いんじゃないだろうか。主演のマイケル・ファスベンダーがとてもよい。妹役のキャリー・マリガンも相変わらず上手い。

(原題:Shame)

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