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2013.01.17

映画|横道世之介

Yokomichi 主人公の横道世之介が東京の大学に進学するため上京するところから物語が始まり、1986年頃から1988年頃までの彼の大学生活と、彼と関わりを持った人たちの15年後を描いていく。主人公の横道は「普通の人」だ。特別な能力があるわけでもないし、特別な人徳があるわけじゃない。どこにでもいる、普通の大学生。でもそんな彼が、周囲の人たちの記憶の中に少しずつ、小さな人生のかけらのようなものを振りまいていく。親友だった旧友とは音信不通になり、恋人とも別れて長く連絡を取らなくなる。学生時代には人間関係の大部分を占めていた濃密な存在感は、その一時期を過ぎてしまえば疎遠なものになり、人生の中の小さなエピソードの断片になってしまうのだ。だが、それが忘れ去られることはない。思い出すことは少なくなっても、その記憶はずっと残り続ける。この映画は誰もが通り過ぎる「取り立てて自慢することもない普通の青春時代」の物語であり、「通り過ぎれば思い出すこともない仲間たち」の物語だ。僕も世之介と同じ時代を、ほぼ同世代の人間として過ごしている。世之介は1968年生まれで、僕は1966年生まれ。世之介が大学に入った年、僕は東京のデザイン会社に入社した。世之介が呼吸した東京の空気を、僕も同じように呼吸していた。それから20数年たって、僕はその頃のことを思い出すことも少なくなっている。だが忘れたわけじゃない。この映画を観て、四半世紀以上前の自分のことを、ちょっと思い出したりした。

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