映画|ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界
1960年代前半(劇中に出てくるニュースなどから1962年だとわかる)のロンドンを舞台にした青春映画。子供時代を抜け出して少女が大人になっていく物語だが、この痛ましさには頭がクラクラしてくる。子供が大人になるというのは、結局「親が完璧ではないことを知る」「自分の住んでいる世界が美しくないことを知る」ということなのかもしれない。アレッサンドロ・ニヴォラが演じる大人になりきれない父親と、ティモシー・スポール、オリヴァー・プラット、アネット・ベニングなどが演じる大人たちの対比……。しかしアネット・ベニングは婆さんになったなぁ〜。婆さんになって迫力が増して、でもやっぱり美人だね。ヒロインを演じたエル・ファニングは、出演していた時点で役の年齢(17歳)より少し年下のはず。上手いなぁ。この映画を観ると、海外にもDQNネームがあるということがわかる。
(原題:Ginger & Rosa)
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