映画|マリリン・モンロー 瞳の中の秘密
新たに発見されたマリリン・モンロー本人のメモ書きをもとにしたドキュメンタリー映画。映画の中でも述べられているが、彼女について語る人は多く、本も書かれすぎている。語る人ごとに、書く人ごとにまったく違うマリリン・モンロー像が描かれるため、彼女についての印象も人それぞれだ。この映画では残されていたメモ書きから、マリリン・モンロー本人に自分の人生を、生き方の哲学を、悩みを、苦しみを、葛藤を語らせようとしている。ハリウッド映画で活躍する有名女優たちが、それぞれの言葉と肉体を通してマリリン・モンローになりきり、マリリン・モンローの肉声を蘇らせる。関係者のインタビューなどもあるが、それはマリリンの言葉を肉付ける二次的な素材に過ぎない。この映画の主役は、マリリン・モンロー本人なのだ。ただし全体の構成は従来のマリリン・モンロー像を大きく抜け出すものではなく(そもそも彼女について新たに語るべきものはほとんどないのだ)、映画を観ても新しい発見が何かあるわけではないが、ドキュメンタリー映画の作り方としては新鮮なものだったと思う。
(原題:Love, Marilyn)
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