映画|恋の渦
劇団ポツドールの同名舞台作品を、原作者である三浦大輔本人が脚色した辛辣なラブコメディ。コメディ……なのだろうか。たぶんコメディ……なんだろうな。導入部で登場人物全員を狭い部屋に集めてしまうのだが、その後はドロドロの愛欲模様。こうした群像劇ではたいてい誰かひとりぐらいは「この人が好きだ」とか「この人は俺に似ている」という人物がいるものなのだが、僕は登場人物たちの誰も好きになれないし、誰にも感情移入できない。しかし出てくるエピソードにはいちいち「こういうことって、あるよなぁ」とうなずいてしまう困った状態になってしまった。映画を観ていてとても不快だ。激しく不快感を覚える。それは出てくる不愉快なエピソードの多くに、自分なりに心当たりがあるからかもしれない。登場人物たちの多くが破滅的な結末を迎える中で、映画の最初にカップルになったブス女(失礼な言い方だが映画の中でそういう役なのだ)と冴えない男は、何となく今後もうまく続いていくんじゃないだろうか。割れ鍋に綴じ蓋。まあ、男女の仲なんてそんなもんだよな。
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