2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2013年3月31日 - 2013年4月6日 | トップページ | 2013年4月14日 - 2013年4月20日 »

2013.04.11

映画|イノセント・ガーデン

13041102 『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、ハリウッドで撮ったサスペンス・スリラー映画。資産家一家の父親が交通事故死し、それと入れ替わるようにやってきた父の弟。家族の周辺にいる人々が少しずつ消えて行き、最後には主人公さえ消えてしまうという不思議な構成の物語だ。ストーリーは面白いのだが、登場人物たちが全員感情を押し殺し、作り笑いや作られた無表情さを装っているような映画でもある。ミステリーがあり、スリルもあれば、サスペンスもある。出演している俳優たちも立派な顔ぶれ。しかしこの映画にはエモーションがない。ほとばしるような、感情の爆発がない。ヒロインのインディアを演じるミア・ワシコウスカは、小さなイモムシがサナギになりチョウへと変身するように、この映画の中で大きく華麗に(?)変身を遂げる。しかしその変身の過程に、劇的なものが感じられない。最後の最後に、いつの間にか変身していた感じだ。

(原題:Stoker)

5月31日(土)TOHOシネマズシャンテ、シネマカリテほか全国ロードショー

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|セレステ∞ジェシー

13041101 タイトルは「セレステ・アンド・ジェシー」と読む。原題が「セレステ・アンド・ジェシー・フォーエバー」なので、「フォーエバー(永遠)」にかこつけて無限大記号を使っている。プレスやポスターのタイトルロゴでは、「&」が横に倒れて「∞」に見えるような形のデザインにして、「∞」の下に小さく「and」とフリガナ(?)が添えてある。ちょっとシャレてるけど、記事などでタイトルをどう表記すればいいのかわかりにくい。映画の中身もちょっとわかりにくい。友達夫婦みたいなカップルが、「夫婦でいるといろいろ面倒なこともある。ケンカもあるし、互いの仕事についても口出ししたくなる。これならいっそ別れて友達同士になった方がマシ!」ということで別れて親友になる話だ。なぜここで「夫婦はやめて恋人同士に戻る」という選択肢がなかったのかは謎だけど、まあとりあえず友達の関係にまで後退する。この選択をリードしたのは妻のセレステで、夫のジェシーはそれに賛成したものの、じつはまだ妻に未練たらたらで復縁の機会を狙っているのだが……。別れた夫は妻を忘れるために別の女性と交際を始め、そうなって初めて妻は自分が夫との暮らしを望んでいたことに気付く。ありがちな気持ちのすれ違い。僕の感想は一言でいえば「あんたらバカじゃないの?」である。でも人間は得てして大まじめに、真剣な気持ちでバカなことをしでかすのである。そのバカっぷりには共感してしまう。僕もバカだからね。

(原題:Celeste & Jesse Forever)

5月25日(土)渋谷シネクイントほか全国ロードショー

公式サイト
公式Twitter
公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2013.04.10

映画|パパの木

13031002 父が急死して母と4人の子供たちが残された家。家のすぐ脇に立つ巨大な木を、家族は亡くなった父であるかのように感じて、時に語りかけ、その声に耳を傾ける。だが大きくそだった木は四方八方に枝だと根を広げ、家の屋根を突き破り、土台を壊しはじめる。それは亡くなった父の声のようでもあった……。シャルロット・ゲンズブール主演のドラマ作品で、愛する人を失った喪失感と心の傷が、少しずつ癒されていく様子を描く。巨大な木は亡くなった父親の亡霊のように家族を見守るが、それは家族を縛り付け支配しようとする。オーストラリアの自然がとにかく美しいのだが、自然の中で暮らすことの難しさもたっぷり描かれている。僕にはとても、あんな暮らしはできそうにないなぁ……。

(原題:The Tree)

6月上旬 シネスイッチ銀座

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|じんじん

12041001 俳優の大地康雄が自ら企画主演したヒューマンドラマ。大道芸人をしている主人公の姿はどう見ても『男はつらいよ』の車寅次郎だ。この映画は、あり得たかもしれない、もうひとりの車寅次郎の物語に思えてならない。寅さんがどこかの段階でマドンナと結ばれて所帯を持ち、放浪暮らしをやめて堅気の勤め人になったとしたらどうだろう。たぶん寅さんにそんな暮らしは似合わない。新しい暮らしに馴染めないまま、またフラフラともとの浮草暮らしに戻ってしまうだろう。この映画の主人公・立石銀三郎は、そんな寅さんなのだ。佐藤B作が演じる幼馴染みは、寅さんシリーズにおける妹さくらの役回りだ。マドンナは若村麻由美。寅さんである銀三郎は形通りにマドンナに恋をして、形通りにマドンナに振られるのだ。映画の最後に、旅先の主人公の威勢の良い商売の声が響くのも寅さんシリーズと同じ。

7月13日(土)シネマート新宿ほか全国順次公開
※5月18日(土)より北海道先行上映

公式サイト
公式Twitter
公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2013.04.09

映画|藁の楯

13040901 「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の作者でもあった小説家・木内一裕の同名小説を三池崇史監督が映画化した、バイオレンス描写たっぷりのアクション・スリラー映画。10億円の懸賞金がかけられた連続殺人犯を、福岡から東京まで護送する刑事とSPの奮闘を描く。次々に危機が訪れて、それをひとつクリアするとまた次の危機が訪れて……という話の展開に息つく間もない。話の構成としては、黒澤の『隠し砦の三悪人』に似ているのだ。だが『隠し砦』と違って、この映画には最後の最後まで爽快感がない。護送される容疑者を演じた藤原竜也が、最後の最後まで食わせものなのがいい。ひょっとすると、最後の最後まで観客の予想をいい意味で裏切ったのは彼かも。大沢たかおはともかく、松嶋菜々子でハードボイルドというキャスティングも意外性があっても面白い。伊武雅刀も今回は役者としての底力を見せた。これはハリウッドでリメイクするならどんな配役かな。山崎努の役はクリストファー・プラマーかな……などと思いながら見ていた。

4月26日(金)公開劇場

公式サイト
公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

10:00 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック