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2013.01.11

映画|ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

Lifeofpi 太平洋上で難破した船から、救命ボートで何とか脱出することができたインド人の少年パイ。だがそのボートの上には、凶暴なベンガルタイガーが同乗していた。物語も面白いのだが、映画は映像がすごい。この映像美は一見の価値ありだ。アカデミー賞では映像関係の賞(美術賞や特殊効果賞)を受賞するのではないだろうか。嵐で船が沈没するシーンなどは当然CGだろうが、登場するベンガルタイガーもほとんどCG。これがもう本物にしか見えないクオリティなのには驚いてしまう。CGアニメの技術的な進歩もすごいが、その技術を使って本物にしか見えないトラを作り上げたアニメーターたちもすごいし、実際の撮影で見えないトラを相手に組んずほぐれつの熱演をしたスラージ・シャルマも大したものだ。有名な俳優がほとんど出てこない映画だが、ジェラール・ドパルデューがワンシーンだけ登場する。しかしながらこのワンシーンだけで強烈な印象。これが映画の結末で語られるエピソードの伏線になっているのには驚いた。原作の邦題「パイの物語」もいいタイトルだと思うが、映画は原題をそのままカタカナにしたもの。「Life」という言葉が持つ多様な意味(命、人生、生活、伝記など)が、このタイトルの中に込められていると思う。

(原題:Life of Pi)

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映画|マリーゴールド・ホテルで会いましょう

Marigoldhotel ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミスなど、豪華キャストのアンサンブルが楽しめるヒューマンコメディ。イギリスからインドのおんぼろホテルにやってきた7人の老人たちが、昔の恋人と再会したり、新しい仕事を始めたり、新しい恋に出会ったりする物語。中心になるのはジュディ・デンチだが、他の人物たちのエピソードもバランスよく配置されていて面白い。老人たちの話ばかりだと重たくなりそうだが、そこにホテル再生の夢に邁進する青年とその恋人の話がからめてあるのもうまい。監督は『恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン。インドは訪問した人がインド大好きになるか、逆にインド大嫌いになるかのどちらかだと聞いたことがある。この映画はもちろん映画を観た人が「インド大好き」になるわけだが、登場人物の中には逆にインド大嫌いになる人もいたりして、そのあたりはウソがない映画だと思った。

(原題:The Best Exotic Marigold Hotel)

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2013.01.09

映画|きいろいゾウ

Kiiroizo 向井理と宮崎あおいが、田舎暮らしを始めたばかりの若い夫婦を演じるドラマ作品。そこでふたりの過去がいろいろあって、ふたりの抱えた心の傷みたいなものや、互いの秘密みたいなものがあってドラマが展開していくわけだが、それより映画を観ていて思ったのは、「よくもまあ、何もない田舎暮らしをここまでおしゃれに撮るものだわい」ということ。古びた民家があり、目の前に小川が流れていて、食卓に載る食材は豊かで、タイル張りのテーブルや、蚊帳を吊った寝床があって、蔵の中には古道具が一杯詰まってて、羽釜でご飯を炊いて、庭の畑で野菜を作って食べる。荻上直子監督が『かもめ食堂』や『めがね』でやってみせた「おしゃれな暮らし」が、普通の日本の田舎でも成立してしまうという面白さ。こういう映画を観ると、田舎で暮らすのも悪くないかなぁと思っちゃう人が出てくるかも。いや、田舎暮らしも悪くはないと思うけどね。僕はできないけど。田舎は車が必需品だけど、僕は免許がないもんで……。

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映画|ジャッジ・ドレッド

Dredd シルヴェスター・スタローン主演の『ジャッジ・ドレッド』から17年たってのリブート作品。主人公のドレッドが最初から最後までずっとヘルメットを被っているため、主演のカール・アーバンは顔が一度も出てこない。一方で女性ジャッジを演じたオリヴィア・サールビーは、最初から最後までヘルメットなしで通すという対称的な姿。映画は3D公開なのだが、今回試写を行った東映試写室は3D対応になっていないのか2D版での映写。でもこれは3Dで見てみたかった。1時間35分の上映時間が最初から最後まで徹底してアクションのみで埋め尽くされるという映画なので、3Dだと見栄えがしそうだ。映画のストーリーは主人公たちがギャングの巣窟であるビルに監禁状態隣、大勢の敵たちを相手に戦うというもの。これは少し前に観たインドネシア映画『ザ・レイド』に似た設定。『ザ・レイド』はハリウッド・リメイクの話もあったようだけど、ハリウッド版『ザ・レイド』の前に『ジャッジ・ドレッド』を観ちゃえば、それで十分かもしれない。

(原題:Dredd)

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2013.01.08

映画|奪命金

Datsumeikin ギリシャの金融危機に右往左往する香港の人々を描いたジョニー・トー監督作。立場がまったく異なる複数の人物を同時に動かしていくグランドホテル形式で、主人公になるのはヤクザ組織で使い走りをさせられている義理堅い男ラウ・チンワン、事件捜査に振り回される刑事リッチー・レンとその妻ミョーリー・ウー、金融商品セールスのノルマに苦しめられる銀行員のデニス・ホー。これらの人物を結びつけるのが、高利貸しのロー・ホイパンが持つ大量の現金。香港ドルなのでとっさに価値がわかりにくいのだが、現在の為替レートだと1香港ドルが11円ぐらい。500万香港ドルは5,500万円になる。これは確かに大金だ。結局最終的には、地道に、素朴に、正直に生きてきた人間が報われるという、結構道徳的な結末になっている。この手の群像劇は登場人物の誰かに自分を重ね合わせるようにできているのだが、僕が今回とても同情してしまったのは、老後の資金をハイリスクの金融商品ですっかり失ってしまうおばあちゃん。あ、でも彼女は最後に結局救われたということなのかな……。

(原題:奪命金 Life without Principle)

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映画|アウトロー

Outlaw トム・クルーズ主演のシリーズ・アクション映画第1弾。最近は映画の企画段階で「シリーズ化可能か否か」が重要視されるそうだが、この映画は原作がまだまだたくさんあるのを当て込んでのものだろう。『ミッション・インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントは国家権力の内部で最新ツールとチームプレイを駆使して強敵に挑んでいたが、こちらはそうした縛りを徹底的に嫌う一匹狼。難事件を推理する「探偵もの」の体裁になっているが、主人公が体制側のルールを平気ではみ出して行動するのが面白い。ただしその面白さが、トム・クルーズの大スター・オーラを前にして霞んでいる部分がなきにしもあらずか。映画の終盤で主人公が「え?なんで??」という振る舞いに出るあたりは、本来なら主人公の自由人たる面目躍如なのだが、そのへんのいい意味での我が侭さや傲慢さが、トム・クルーズの笑顔でかき消されてしまっている部分もあるんじゃないだろうか。アウトローであり、危険なヒーローであるはずが、この1作目からもう体勢順応型になりはじめているようで、それがちょっと気になったりはする。まあ安心して観ていられるけど、これだとイーサン・ハントが休暇中に片付けた事件みたいに見えちゃうんだよな。

(原題:Jack Reacher)

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2013.01.07

映画|ある海辺の詩人 小さなヴェニスで

Umibenoshijin 中国からイタリアに働きに来ているシングルマザーの中国人女性が、働きはじめた港町の酒場で仲間たちから詩人と呼ばれる初老の漁師と知り合いになる。彼は旧ユーゴスラビアからの移民であり、ヒロインも親の代までは先祖代々漁師という家柄。ふたりは急速に親しくなるが、そんな関係を周囲の誰も歓迎しなかった……。恋愛ドラマと呼ぶにはあまりにも淡い、異郷の地で知り合った大人同士の心の交流。中国語と片言のイタリア語でヒロインを演じたチャオ・タオが好演。老漁師を演じたのはハリウッド映画でも活躍しているラデ・シェルベッジア。映画の舞台になっている港町、キオッジャの風景が魅力的。

(原題:Io sono Li)

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