2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2013年1月13日 - 2013年1月19日 | トップページ | 2013年2月10日 - 2013年2月16日 »

2013.01.24

映画|故郷よ

13012402 HPのアドレスにkokyouyoとあるので、タイトルは「こきょうよ」と読むのだろう。「ふるさとよ」とも読めるので、こういう映画はタイトルにルビを振っておいてほしい。チェルノブイリ原発事故についての映画だ。物語の舞台になっているのは、原発から3キロほど離れたプリピャチの町。自然に囲まれた小さな町は、住民のほとんどが原発で働いている。その中で映画の主人公になるのは、事故の起こった日に恋人と結婚式を挙げたばかりの若い女性。事故の前日に父親と川辺でりんごの樹を植えた少年。少年の父親の原発技術者。映画は原発事故当日の町の様子と、町民たちがバスに乗せられて強制的に避難させられていく様子が描かれる。それが全体の3分の1ぐらい。それが終わると、映画は10年後の廃墟になった町の様子を描く。町から離れても、町に住んでいた人たちの心はそこから離れられない。事故で結婚したばかりの夫を亡くした女性は、原発ツアーのガイドをしている。幼い少年は青年になり、事故の日以来行方不明になった父を探している。家族と別れた原発技師は精神に異常をきたし、町に戻る道を見失って今も旅を続けている。原発事故という見えない脅威と、それが破壊してしまう人々の暮らしは、日本の福島原発事故にも通じるものだ。映画に登場するプリピャチの廃墟は本物。その印象を一言で表現すれば「むごたらしい」と言うしかない。

(原題:La terre outragée)

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|カルテット! 人生のオペラハウス

13012401 引退した音楽家が集まる老人ホームを舞台に、ホームの運営資金集めのコンサート準備をする元音楽家たちの姿を描くコメディ。中心になるのは、マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズの四人組。ダスティン・ホフマンの監督デビュー作だが、本人は監督に専念して今回は出演なし。本人もそれなりの年なんだから、どこかにワンシーンぐらい出演してくれればファンサービスになったろうに。IMDbで確認したが、匿名での出演もなかったようだ。主役クラスの4人や芝居の多いマイケル・ガンボンなど数名を除くと、ホームの老人たちのほとんどは本物の元音楽家たち。引退したとはいっても彼らにとって音楽は生活の一部なので、ホームのあちこちで即興的な演奏がいつでも行われているという設定だ。そんなわけで、この映画の演奏シーンはほとんどが本物だと思う。では主人公たちの歌声はどう再現するかというと……、それは映画を観てのお楽しみ。なお老人ばかりが登場するイギリス映画というと、つい先日『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』を観たばかりだが、どちらの映画にも出演しているのはマギー・スミスだ。

(原題:Quartet)

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2013.01.22

映画|よりよき人生

Yoriyoki_jinse 一流の料理人として独立開業することを夢見てきた男が、恋人と一緒に湖畔の廃屋を改造したレストランを作る。だが開業資金のために借金を重ねてしまい、レストラン開店は暗礁に乗り上げてしまう。だが男は店を手放すことができない。恋人は息子を男に預けて海外まで働きに行くが、やがて連絡が取れなくなってしまう。慣れない子育て。音信不通の恋人。そして借金の重圧。男はどんどん身動き取れなくなってしまう……。セドリック・カーン監督の新作で、主演はギヨーム・カネ。夢を諦めきれないそのため男が借金苦に陥り、恋人やその子供までも不幸にしてしまうという暗い話だが、困難な中で新しい家族の誕生を描く映画の後味は悪くない。主人公が必ずしも品行方正な好青年ではなく、我がままで、向こう見ずで、時には暴力を振るったり、暴言を吐いたり、女にだらしなかったりする、欠点だらけの人間として描かれているのもいい。彼の恋人にも欠点はある。息子にもだ。どれほど欠点だらけでも、幸せを求める権利はある。映画の最後に、彼らは当初自分たちが思っていなかったような形で、本当の幸せを手にするのだ。

(原題:Une vie meilleure)

公式サイト
■公式Twitter
■公式Facebook
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!

Bachelorette 独身最後の夜に、花婿となる男とその友人たちが馬鹿騒ぎをするバチェラーパーティー。バチェラーは独身男のことだが、そこから派生した独身女性を意味する言葉がバチェロレッテ。独身最後の夜には花嫁になる女性がやはり馬鹿騒ぎをして、これをバチェロレッテパーティーと呼ぶらしい。バチェラーパーティをモチーフにした映画と言えば『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』だが、この『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』はいわばその女性版。ストーリーはまったく異なるが、主役であるはずの花嫁そっちのけで、友人の独身女たちがてんやわんやの大騒ぎを繰り広げるという点は同じだ。どちらの映画もアルコール度数がかなり高い。そして卑猥で下品。男が卑猥で下品なのは笑って見ていられるが、同じことを女性がやるとあまり笑えないというのがこの映画の発見だ。女性たちが酔っ払って締まりのない顔を見せたり、嫉妬や怒りで顔を引きつらせる姿はまるで美しくない。可愛くもない。少しも魅力的に見えない。映画の中の女性たちに、常に美しくあれ、可愛くあれ、魅力的であれと要求するのは、一種の女性差別だろうか……。女性が観ると面白いのかなぁ。

(原題:Bachelorette)

公式サイト
公式Twitter
公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2013.01.21

映画|フライト

Flight 骨太のドラマ作品で、いい映画だと思う。しかしロバート・ゼメキスの実写映画は『キャスト・アウェイ』以来12年ぶりだそうで、監督としての腕が多少錆び付いているような気がしないでもない。悪くはないが、秀でて素晴らしい場面というのがあまりないのだ。映画としてもジャンルが不明確な作品で、演出家としては力を入れるべきポイントがわかりにくいのかもしれないし、観客の側もどこで面白がればいいのかわかりにくいという面もある。飛行機事故にまつわるパニック映画でもないし、事故の真相究明を巡るミステリーでもないし、異色の法廷ドラマというわけでもない。あえて言うなら、これは人間の弱さについての物語だ。アル中でヤク中の主人公が、いかにしてそれを克服するかという、きわめてパーソナルなドラマなのだ。そのどうしようもなくパーソナルな物語が、乗員乗客102名を乗せたジェット旅客機が事故を起こして不時着するという大事件に接ぎ木されている。映画の予告編を見て劇場に足を運んだ人の多くは、「あれれ? こんな映画だとは思わなかったぞ」と思うに違いない。

(原題:Flight)

公式サイト
■公式Twitter
公式Facebook
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック